• 脳ドッグの流れ
  • 脳ドッグ検査内容
  • 脳ドッグコースと料金
  • 悩み・症状別

脳ドックコラム

2016年10月13日 木曜日

薬物乱用頭痛からの離脱

pic20161013141530_0.png

こんにちは。陣の内脳神経外科クリニックです。

頭痛薬との離脱についてお伝えします。

 

患者のA子さんは、治療を開始た月から、早速、発作の回数が減ってきました。これは乱用の原因になっていた頭痛薬をやめたことによる効果、そして、予防薬との相乗効果で、次第に頭痛の発作回数が減っていきます。これまで患者さんを診てきた経験からいえば、発作の回数が治療によって5分の1、場合によっては10分の1くらいに減ります。

 

毎日発作があるような患者さんでは、発作が月に数回になるということは劇的な改善です。

一般的に、乱用の期間が短ければ短いほど、治療期間も短くすみます

 

A子さんには発作時にトリプタン製剤の自己注射薬を使っていただくようにしました。

すぐに使い方に慣れ、外出時にはバッグの中に欠かさず持参しています。

 

2ヶ月後くらいには発作の回数がピーク時の15回から3回程度にまで減ったので、予防薬を1日2回から1回、といった具合に減らすようにしました。

 

その後、頓挫薬をうまく使いながら、日常生活に注意していただき、頭痛体操などをしていただいた結果、3ヶ月後には予防薬がいらなくなりました

 

治療開始から1年たった今では、ときどき起こる発作にトリプタン製剤の自己注射薬だけで、コントロールできるようになり、今では家事だけでなく、パートの仕事にも従事しています。

このように、きちんと治療をすれば、薬物乱用頭痛の患者さんの70%以上は約3ヶ月間で治ります

 

厳密にいえば、治るという言葉の意味には、

頓挫薬が全く必要なくなる完治

頓挫薬は必要だけれども、回数が激減して、服用する回数も減った

という意味で、医学的には寛解というものがあります。

 

もともと頭痛の頻度が少ない人は頓挫薬のみでもやりすごせるようになります。

 

頭痛治療のゴールはあくまでも、「薬を服用しながらも、日常生活を快適に過ごせること」です。頓挫薬の服用は頭痛の頻度によりますので、薬をもらうために1ヶ月に1回来院される方も入れば、そのまま数ヶ月たっても発作が起こらないことも珍しくありません

 

「1年ぶりに発作が来ました」

という患者さんもたくさんいます。

 

3ヶ月でもうまくコントロールがつかない人に対しては、予防薬を変更するのが最も効果的です。現在、予防薬でまず使う薬は高い効果が期待できるバルプロ酸です。

次に有効とされるのが塩酸ロメリジンという薬です。

 

しかし、重症の片頭痛がベースにある方は、こうした薬で効果が得られないこともあり、こうした場合、抗うつ薬のミルナシプラン塩酸塩を追加するなどして予防薬の作用を強めるとうまくいきます。

 

このほか頭痛の予防効果のある薬には抗セロトニン薬β遮断薬などさまざまなものがあり、患者さんに応じて適切に組み合わせます

 

福岡県春日市春日原北町3-63

陣内脳神経外科クリニック(0120-083-222)

 

福岡市中央区天神2-14-13 天神三井ビル 1F

天神頭痛クリニック(092-791-3985)



投稿者 医療法人陣の内脳神経外科クリニック