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脳ドックコラム

2016年6月 7日 火曜日

女性に多い、エストロゲン性の片頭痛

こんにちは、陣内脳神経外科クリニックです。

今回は女性の片頭痛についてお伝えします。

 

片頭痛のタイプは原因別に、月経前後に起こりやすい「エストロゲン性」と、さまざまな原因で血液中にセロトニンが分泌されることで起こる「セロトニン性」の2つにわけることが出来ます。

どちらのタイプかによって治療法が大きく変わりますので、まずは、これを見分けることが重要ですが、何年もわたって頭痛持ちであるという場合、エストロゲン性であることが多いものです。

例をあげて説明していきましょう。

 

主婦のF子さん(32歳)は中学生の頃からの頭痛持ちです。発作は月に2,3日で毎月のように起こります。月経の前に起こるのが特徴で、その時期は痛みがひどく、音や光にも過敏になるので、布団をかぶって寝込んでしまうことも少なくなかったといいます。

F子さんの頭痛は1人目を妊娠した頃からおさまりました。「不思議だなぁ」と思い、喜んでいたのですが、出産後、しばらくすると再び頭痛に悩まされるようになり、頭痛外来にやってきたのです。

 

片頭痛は、血管の異常(血管の収縮、拡張)によって起こる頭痛です。

この頭痛の引き金になるもののひとつが、女性ホルモンのエストロゲンです。

 

女性の体は女性ホルモンの影響を受けながら、一定のリズムで月経を繰り返しており、月経のリズムに連動して量が変動します。正常な月経周期は25~28日といわれます。

これは女性ホルモンの「エストロゲン(卵胞ホルモン)」「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2つのホルモンが関連しています。

 

そのリズムをもう少し詳しく説明すると、

エストロゲンが多く分泌される「卵胞期」→

妊娠可能な期間である「排卵期」→

受精卵着床の準備期間であり、プロゲステロンが多く分泌される「黄体期」→

妊娠しない場合は、2つのホルモンが急激に減って「月経」

ということになります。

 

つまり、女性にとっては、1ヶ月のうちに、急激なホルモンの変動が2回起こるわけで、これは体のさまざまな変調につながってきます。片頭痛も例外ではなく、この2つのホルモンの影響を大きく受けることが明らかです。

 

これらのホルモンの変動にともなって起こるものがエストロゲン性の片頭痛です。女性の片頭痛患者の6~7割はこのタイプで、女性に片頭痛が多いといわれるゆえんです。

 

特に片頭痛が起こりやすいのが黄体期から月経が始まるまでの間で、中でも月経の前2日から開始後3日目の6日間に集中します。この時期はプロゲステロンが優位になり、エストロゲンが急速に下がってきます。この変動が血管の拡張を引き起こし、片頭痛の引き金になることがわかっています。

 

一方、妊娠中は赤ちゃんを守るために女性ホルモンの量が高値に維持されているため、最初の6ヶ月は頭痛が起こりにくくなります。出産後はホルモンバランスが不安定で片頭痛起こりやすくなります。

 

女性ホルモンの分泌が低下する閉経後は、エストロゲン性の頭痛は起こりにくいとされていますが、更年期からは体の変化もあり、孫もり、夫婦関係、親の介護などストレスを抱えている人が多いせいか、50歳以降の患者さんも少なくありません。

 

次回は「片頭痛の人は妊娠しやすい??」という説についてお話します。

 

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投稿者 医療法人陣の内脳神経外科クリニック